外断熱のもたらす効果
今外断熱が求められている
外断熱とは建物の躯体である鉄筋コンクリートの外側に断熱材を施工する方法で、内断熱に替わるこれからの断熱工法として注目されています。蓄熱層を持たない建物の場合は外張り断熱といいます。外断熱は、建物全体を断熱材ですっぽりと包み込んでいるため暖かく、結露の発生を防ぎます。そして、外気温の厳しい影響を食い止め、建物の構造体を保護し、小さなエネルギーで室内温度の調整をすることができます。
外断熱工法のメリット
- 室温の変動を抑え、省エネルギーで地球温暖化防止
- 内部結露を防止し、カビ・ダニの発生を抑える
- 建物内部の温度差が少なく、ヒートショック現象が起こりにくい
- 外部刺激から躯体を保護し建物の寿命を延ばす
- 室内側に断熱材が不要になるため、住居スペースが拡大する
- 外部改修工事においては、通常生活をしたままで容易に実施できる
優れた防露効果
冬季に内断熱工法では、断熱材とコンクリート境面を中心に内部結露が発生しやすくなります。一方、外断熱工法では、躯体内部の温度が下がりにくくなり、躯体内の水蒸気圧は低く抑えられ、室内側に結露が発生することは、ほとんどありません。内部結露は寒い地域だけの問題ではなく、地域区分7の地域でも内断熱工法では結露が発生している可能性があります。